浅利慶太プロデュース公演 思い出を売る男

16.2.27 自由劇場


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自由劇場といえばストレートプレイ。劇団四季「エクウス(馬)」のチラシも劇場内に。

これまでの浅利慶太プロデュース公演の中と比べると、冒頭、里咲さんが語りを入れる以外は四季時代のものと演出や舞台セット等踏襲したか。里咲さん、カーテンコールには出ず。知らない人が観たら、今回の演出家はこの人だと思ったのでは。

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キャストも出演経験がある人も多いということもあるか。全5公演はもったいない。誰もが持つ過去の栄光や挫折、何かを求めて思い出を売る男のサクソフォンに誘われる。そんな自分も美しい音楽に蘇る幸福の夢に誘われて自由劇場へ。

左巻だよ、こいつは」おおっ、この表現はアラジンと同じ。思い出を売る男では時代を感じて良いが、アラジンではどうなんでしょう。若い人は分からないでしょ。

黒マスクのジョオ、前回観たときは芝清道。ジョオの見た目はファントム。ファントムより、ジョオのほうが男の強さを感じさせるが、芝ファントムのパワフルボイスはジョオが入ってたんだと今更気づく。斎藤さんは好きな役者さんだが、黒マスクのジョオにはねっとり感が欲しい。

李香蘭につづいて、下村さんからは花が。下村さんのねっとり感をここで観てみたかった。街の女、野村玲子さんはさすがの存在感。一気に終戦間もない昭和の空気が流れる。劇場の匂いが心地よい。乞食は山口嘉三さん。観客の笑いが少なかったが、日下さんに負けていない。日下さんのような独特の間(観客のヒヤヒヤ感?)はないけど。

思い出を売る男には松本博之が抜擢。歌は弱かったが、ほぼ初舞台ということを考えると、今後が楽しみ。見栄えが良いので舞台向き。梅ちゃん先生に出演していたらしいが、何の役だったんでしょ。

パンフレットのキャスト紹介。これまでの浅利慶太プロデュース公演とこちらも違い、ホリプロっぽい質問スタイル。で、出演歴等の紹介は無し。なぜ。毎回あった演出家、浅利慶太さんのお見送りがなかったような。

思い出を売る男松本博之 アンサンブル田代隆秀
花売娘勝又彩子  畠山典之
広告屋中村 伝  山口研志
街の女野村玲子 シルエットの女石毛美帆
GIの青年佐久間仁   
恋人ジェニイ観月さら 語 り坂本里咲
乞 食山口嘉三   
黒マスクのジョオ斎藤 譲  演 出浅利慶太

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