エクウス(馬)

16.7.3 EQUUS 
自由劇場


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浅利慶太後初の劇団四季ストレートプレイ。四季らしくないパッション溢れた台詞劇。日下さんの持役を引き継いだ味方さん。劇団四季時代の「この生命誰のもの」は開口がひどく感情がまったく伝わってこなかったが、今回はテーマでもある情熱に寄せてきた。ダイサートの苦悩が溢れる。

かつて如月小春先生の講義で観劇した、野田秀樹演出のなんだかわからないが勢いで感動する舞台を思い出した。ダイサートとアランの掛け合いは見物。男2人中心の物語は珍しいだけに今後も上演を続けてもらいたい。これだけのストレートプレイをできるのであれば、ミュージカルばかりにするのはもったいない。

今回は1階席下手前方で観劇。第2幕で横井君のおしりが見える側。したがって、松山ジルの全裸はあまり見えない方。松山育恵さんのおっぱい目的の人は2階席上手側前方か、ステージシート上手側がおすすめか。横井君のペニス目的の人は下手側ステージシートかな。まあ、どちらにしても照明を落とし、逆光だからほぼ見えないけど。

ぶつかり合いの舞台。異常と正常を巡るダイサートとアランの闘い。普通に見せてしまった方が現代ではよりメッセージが伝わるかも。

それにしても神々しい「馬」たち。それとは対比にあるアランとダイサート。「異常」と「正常」。人々の常識を打ち破る。いったい何故アランは馬の目を突き刺したのか、自由劇場で感じてもらいたい。

松山さんを観るのは松山さんの出身校、昭和音楽大学内テアトロ・ジーリオ・ショウワ「コーラスライン」ヴァル以来。ヴァルは三平さんがはっちゃけていたので、松山さんはもの足りない感じだったが、ジルは最高。自信満々のジルの表情。アランより上位に立っている感が表情に。ストプレ向きかも。

ヴァルの髪アップよりストレートに下げたほうが似合っていますね。普通にカワイイ。ジュディのウェーブもいまいちだし。

常にステージシートに控えている役者。先日観劇した「さよならは日曜日に」と違い、ステージシートの観客は間近に役者を感じられる。次はステージシートにしようかな。ジルは第1幕、ほぼステージシートに座りっぱなし。座っているのも大変でしょうね。でも、そのほうが舞台には入りやすいとかあるんだろうか。

アランパパの志村さんには引き込まれますよねえ。「スルース」やってくれないかなぁ。星野元信さん中野今日子さんとくれば「異国の丘」ですよねえ。石丸幹二さん客演で今上演したらすごい舞台になりそう。

四季劇場「春」「秋」を横切り、竹芝桟橋のいつもの定点観測して帰宅。

   馬たち
マーティン・ダイサート味方隆司 佐久間仁
アラン・ストラング横井 漱 坂本 剛
フランク・ストラング志村 要 平山信二
ドーラ・ストラング大橋伸予 光田健一
へスター・ソロモン中野今日子 東 泰久
ハリー・ダルトン星野元信  
ジル・メイソン松山育恵  
ナジェット金久 烈  
看護婦小澤真琴  

 

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