浅利慶太プロデュース公演 ミュージカル李香蘭
15.9.5 自由劇場 浅利慶太プロデュース公演
ミュージカル李香蘭
濱田めぐみさんの川島芳子以来、7年ぶりの李香蘭観劇。樋口さんの芳子は観れなかったんだよなぁ。今回の芳子は雅原慶さん。エルファバでは迫力が全く無く、特にDefing Gravityで圧倒されずに濱田さんのコピーといった残念な感じでしたが、 芳子は当たり役。芳子自身の破滅に向かう運命を受け入れつつ、時代に流されてしまったニヒルで達観した将軍がそこに存在しました。
雅原さんの雰囲気は濱田さんにやはり似ていますね。もうちょいシュッとした感じになるとアイーダも当たり役になりそう。
Wicked東京凱旋公演の当初3か月程度だったかと思いますが、初演のオーケストラからカラオケに変わり、またそのカラオケの音響も悪く音量も無く、ミュージカルとしては最低な状況であったため、迫力が無いというイメージが私についてしまったのかもしれません。
その後は四季劇場「海」の音響スタッフの努力により、「Wicked」・「FESTIVAL」・「アラジン」とすばらしい音を聴かせてくれる劇場となっています。
李香蘭はやはり野村玲子さんですね。日劇での存在感は野村さんでないと出せません。日劇のシーンの例え、AKBがくるかと思いきやカットでしたね。今回の公演期間は2週間、Wキャストということもあり、ベルのような美しい声で魅了してくれます。
浅利慶太プロデュース公演第1弾「オンディーヌ」と比べると、これまでの上演と大きな変更点は無かったように感じました。戦艦が無くなった程度。もともと大がかりなセット使用してないからでしょうか。7年前、四季劇場「秋」ではオーケストラでしたが。。。ただ、自由劇場のような小劇場のほうが「李香蘭」が生きた悲劇の時代というものを我々にストレートに訴えかけてくれたように思います。
演出も全体的に余計なものがそぎ落とされたのか、あるいは昨年亡くなった山口淑子さんの想いを役者が表現したのか、劇団四季での上演よりはるかに感動的に仕上がっています。また、定番となっていますが、帰りには浅利慶太さんのお見送りつきです。
ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、満州国で日本人を殺戮・強姦しはじめるや、五族協和の理想を掲げていたはずの関東軍は満州国から真っ先に日本人を見捨てて撤退。陸軍といえば当時の官僚組織のトップ。官僚のやることは今も昔も3.11での原発アンコントロール、オリンピックでの競技場やロゴをめぐる醜態を見るにまったく変わっていない。
安保法案の成立は重要だとは思いますが、その前にあの戦争の総括を連合国の戦犯裁判などという一方的な不法裁判ではなく、われわれ日本人の手で総括するのが先ではないのでしょうか。その場合、マスコミが戦争を煽っていたがバレるからひた隠しにするんでしょうが。
男性アンサンブル | 女性アンサンブル | |||
李 香蘭 | 野村玲子 | 荒木啓佑 | 石毛美帆 | |
川島芳子 | 雅原 慶 | 大島宇三郎 | 江部麻由子 | |
李 愛蓮 | 秋 夢乃 | 折井洋人 | 勝又彩子 | |
杉 本 | 上野聖太 | 斎藤 譲 | 川畑幸香 | |
王 玉林 | 村田慶介 | 笹岡征矢 | 斉藤昭子 | |
佐々木重直 | 首藤萌美 | |||
下道純一 | 橋本由希子 | |||
高瀬育海 | 林 美澄 | |||
高橋辰也 | 古庄美和 | |||
田代隆秀 | 脇坂美帆 | |||
中 智紀 | 渡邊友紀 | |||
畠山翔太 | 和田麻里 | |||
畠山典之 | ||||
宮川政洋 | ||||
山口研志 | ||||
山口嘉三 | ||||
山田大智 | ||||
吉武大地 | ||||
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